うごきだす阿以波団扇ー色彩と形態ー
by aki on 02/9/2013うごきだす阿以波団扇ー色彩と形態ー 2012.5.7-6.3
300年続く京うちわ阿以波の伝統に感銘を受け、コラボレーションした作品。10枚連なった白うちわをスクリーンに見立て、源氏物語の葵の巻から制作したアニメーションを投影。阿以波うちわの雅な世界をアニメーションの中に取り込んだ。
【会場】
SHINA gallery (京都)
【会期】
2012.5.17-6.3
【タイトル】
憂き恋路 第1章「はじめての涙」
【音楽】
山本清香
【サウンドデザイン】
滝野ますみ
【題字】
川尾朋子
作品概要
「袖ぬるる恋路とかつは知りながら
おりたつ田子のみずからぞ憂き」
涙で袖を濡らすだけの淡い恋路とは知りながら、泥 ( こいじ ) に踏み込む農夫のように われから恋の闇路に踏み迷うこの身の愚かさ情けなさ
これは源氏物語の中の「葵」の章の中で、六条の御息所が、哀しい恋とわかってはいながら自ら源氏の君の元に戻ってしまう自身の愚かさを詠んだ歌である。一般的に六条の御息所と言えば、「狂乱」「生霊」「鬼」など恐ろしいイメージを持たれることが多い女性ではあるが、ここでは、「鬼」へ豹変する
前の一人の女性として源氏の君を愛した姿を描く。本作品は全体で3 章にわかれており、今回の展示では第1章「はじめての涙」を上映。